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008

easy traveler #08
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08 特集sweet
 sweetっていい言葉です。いい意味をたくさん持っています。フランス語だとdouxだけれど、驚いたことにフランス語でも英語と同じような意味がある。以下はその意味。甘い(フランス語だと、うまいもある)、心地よい、気持ちいい、優しい、穏やかな、柔和な、など。フランス語は、風景や手触りの形容にもdouxを使うようで、それもなかなかすてき。日本では最近、sweetsという言葉が定着して、すぐお菓子を連想するけれど、それだけでしか使わないのは惜しいなと思いました。だから、easyのsweet特集は2部構成にしました。
 それから。この号のwebはカラーにしてみました。本誌のモノクロはシックできれいですけれど……この号だけはどうしても!。なぜカラーにしたかったのか、きっと内容を見ていただければわかっていただけれるはず。本誌とweb 、両方見て雰囲気の違うおいしさ、きれいさ、気持ちよさ、楽しんでくださいね。
■Part.1 sweets
 第1部は、すばり、甘い食べ物特集! どんな甘いものを取材しようか考えて、まずはケーキ屋さん!と色々リサーチしました。年明けから始めて、話題になったお菓子のアミューズメント・パーク、スイーツフォレストにも行ってみたり。でも……。本当にピンときませんでした。お菓子は本来とても幸せな食べ物なはずなのに、なぜか気持ちが高ぶらないのです。雑誌や本もたくさん出ているけれど、カタログっぽくたくさん紹介されすぎていて……。
 そして、たどりついた結論。もっとお菓子には夢がなくっちゃ! そして、こんな特集にしてみました。この号を作ってみて、おいしさは、カタログではわからないと、改めてわかりました。ただ見ただけではわからない。おいしいものを手を抜かず作ろうとする、その意思がおいしさを生むのだから、その裏側を知らなくちゃと実感した取材でした。しっかり調べて取材した、ほかでは作れないsweets特集だと自信を持って言います。ぜひ読んでお店に行って欲しいし、お菓子を買うとき役立ててくださいね。
1、和菓子はすてき
「和菓子は飽きないよね」「ああ、またあれが食べたい!」と、紙面 を作り終わったあとまでも、スタッフがうっとりとおいしさを語る。今回はそれほど、いい材料を使い素晴らしい技で作られた和菓子にたくさん出会いました。そんな体験をすると、驚いたことに、本物のおいしさがわかるようになるようです。いままで食べていたものといい和菓子の差が、スタッフはかなり感じられるようになりました。
 今回は和菓子のなかでも、みんながなじみ深い「あん」のおいしさに焦点を絞ってみました。あんは奥深いです。材料は、小豆と砂糖と水だけ。それで、これだけ味が違うあんがあるなんて驚異です。豆から作る甘いお菓子はアジア中にあるけれど、これほどの幅を持つのは日本だけ。世界中どこを探してもない、奥深いsweetsだと思います。今回は、easyと読者の皆さん共においしいあんへの入門篇として、お店15軒のガイドを作りました。読み物としてもかなりおもしろい出来! お店自体に特徴が色濃くて、和菓子屋さんはとてもおもしろいです。
2、たったひとりのパティシエ
 パティシエブームです。ところが、ある食べ歩きマニアの人にリサーチしたところ「どこも1度行けばもういいかなという感じ」との感想。うーん、なんとなく、それ、わかるなという気持ち。ケーキも、また食べたい!っていう気持ちにさせてくれるお店、ほしい、たった1軒でいいから……。そう思って調べて、2月7日に「パティスリー エーグルドゥース」をオープンした、寺井則彦シェフに密着取材しました。「エーグルドゥース」のケーキはおいしいです。素材のよさ、その素材が口のなかでかなでるハーモニー、共に他より素晴らしいと思います。「ケーキの『おいしい』ってどんなもの?』っていう難しい質問に、寺井シェフが答えてくれました。
3、フルーツがジャムになる秘密
 フランスに1か月いたとき。合間をぬってモンサンミッシェルに行きました。そこで、たった1軒しかないスーパーマーケットに行ってびっくり! 棚の横幅3メートルぐらいが全部ジャム! これがフランスなのね、と思った。考えてみれば、フルーツをわざわざジャムにするって、不思議では?日本では、たくさんのジャムを食べ分けたりしないですよね?
 こんな疑問をリサーチしようと、easy travelerでもたびたび紹介している、お菓子研究家いがらしろみさんが今年1月にオープンした、待望のジャム専門店「ロミ・ユニ コンフィチュール」を取材。おまけに!! あの「ジャムの妖精」と名高いクリスティーヌ・フェルベールさんのインタビューもしています!!

■Part.2 sweet
  第2特集は、「優しい」「穏やかな」「心地よい」の意味のsweetを特集。
「あなたはなんてやさしいの!?」と言うとき、アメリカでは「You are sweet!」。「それ、いいね!」は「Sweet idea!」。
この言い方、いいと思いませんか?ストレートで、明るくて軽くて。そういう気分になれるページにしたいと思って作りました。
1、おとなの女性のsweet idea
 この頃思うことがあります。それは、とても年上のすてきな女性達は「sweet」がうまいということ。コンビニエントな時代に慣れてしまった私たちが持っていない、彼女たちのなにか。それはとても大事なことのような気がするので、4人の女性から教えてもらうことにしました。F.O.BCOOPオーナーの益永みつ枝さん。3号の「すてきなチョコレート職人」のページで紹介した料理研究家、福井美弥子さん。鎌倉に「nuinui1st」という小さなお店を開いた藤井美枝子さん。そして、栃木県の「あしかがフラワーパーク」園長であり樹木のお医者さんでもある塚本こなみさんの4人を取材しています。
2、お店のsweet

 カフェや食品を扱うお店などに行ったとき。ちょっとしたサービスや心遣いがうれしかったことはありませんか? たぶん、本当にちょっとしたことだと思うのです。しなければ、しなくても済むような。でも、そういう小さなことが、お店だからこそ印象に残ったりします。
 商品のプレゼンテーションが楽しい。ラッピングがていねい。少量から売ってくれる。お茶におまけがついてくる。などなど! easyスタッフが走り回って、sweetなお店を探してきました。

3、スタイリスト杉本好音の、都会の田舎暮し
 都会で田舎暮し……。矛盾してますよね。でも、それをやってしまった人がいます。しかも、スタイリストという仕事をしながら。それが杉本好音さんです。杉本さんの都会の田舎暮しは、そういう気分、とか、田舎的な物事を取り入れる、とかではなく、本当に田舎の人がしているようなライフスタイルを、都心に通 いつつしてしまっている。杉本さん家に何回もお邪魔しました。小さな庭、家庭菜園。古い平家の日本家屋を、自分達なりにした住まい。すごーーく、気持ち良かった!「お金があれば簡単にできるかもしれないけど…… 愛がないよね」と言った彼女がsweet!
4、幸せのコーヒー/Coffee &Sweetness
「お茶しよう」と言ったそのとき。「お茶いれようかな」と思ったそのとき。その気持ちは、それ自体がsweetでは? とてもいいお茶の時間を過ごしてもらうために、おいしいコーヒーをいれるためのページを作りました。これを読んで、ぜひ試してみて欲しいことがあります。誰かがコーヒー豆をミルで挽くとき、もうひとり誰かが、ドアを開け放した隣の部屋にいること。きっと、隣の部屋にいて、コーヒーを挽いてもらっているだれかは、すごーく幸せになります。新鮮なコーヒー豆をミルで挽くとき、それはそれはよい香りがただようのですが、その香りは、挽いているひとより、ちょっと離れた場所のだれかのほうが、より感じる不思議!! だから、コーヒーを煎れてあげられる関係は、きっととても幸せな関係です。
■ファッション/定例
 この号は、ファッションもかわいいです。4本ありますが、どれも女性が本来持っている色んなsweetさを感じるもの。それから、定例もいいです! 馬詰佳香さんの「BORN FREE」は色、それもPINKがテ−マ! NY在住のもとスタイリスト、松尾由貴さんの「NY通 信」では、アメリカならではのジャンクなsweetsカタログ。「Mパターン研究所のアトリエノート」では、とうとう近日発売になる下着シリーズ第1弾を紹介しています。

「ていねい」とか「手をかける」とか。きっとeasyを読んで下さる方は、そんなことの価値がわかるかただろうと思います。「勝ち・負け」とか「セレブ」とかそんな文字ばかりが目につくけれど、そういうことは考えてみれば、「上を見ればきりがない」とか「下を見ればマシ」みたいな、誰にも一元化できない、どうとでも考えられる価値ですよね。この号も、本質的に大切な価値を、たくさんみつけた取材でした。こんな時代だから、守るべき価値を守りたい! とよりいっそう思ったeasyスタッフでした!