easy traveler vol.12 Minerals & Rocks
 
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コートは、パトリックが東京で買った古着です。おそらく60'Sのもので、ハイテックな素材感が時代を感じさせます。肩のエポレットが袖とつながっているデザインと、胸の切り返しが特徴的でかわいい。いま、新鮮に感じるデザインで、パトリックにとって「東京に来たばかりのころ買ったもので、僕のなかでの東京のイメージ」だそうです。
サングラスは、恵比寿にあるアイウェア・ショップ「コンティニュエ」のもの。ブランドは『イーリー・キシモト』。『イーリー・キシモト』は、今季からアイウェアのデザインを始めています。ヴィンテージの眼鏡をテーマにしているイギリスの会社と組んで作っているので、それらしい雰囲気を持っています。
●「コンティニュエ」東京都渋谷区恵比寿南2-9-2 Caim恵比寿1F
 tel.03-3792-8978……

眼鏡、というより、おしゃれアイテムとしてのアイウェアを柔軟なイメージで展開したいとオープンしたお店。店内には眼鏡・サングラスだけではなく、CD、本(easy travelerも販売)、様々なデザイナー達の小物などがあり、従来の眼鏡のお店とは、まったく違った雰囲気です。眼鏡・サングラスは、オリジナルと国内・海外からのセレクト。シンプルだけれどノスタルジックなラインのものや、クラシックなディテールを使っていもモダンなものなど、とてもおしゃれなものばかり。「眼鏡に限らず、クリエイションあるものを、エンドユーザーに届ける場としてお店をやっていきたい」とディレクターの三島正さん。「眼鏡以外のものを見に来ていただいても全然かまわない」とのことなので、ぜひお店を訪ねてみてください。


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このトップスは、30'Sの総ガラスビーズ刺繍のぜいたくなドレスをカットしたもの。パトリックの私物です。ヴィンテージのドレスも、こうして着るとコンテンポラリーになります。


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右・コートとパンツはパトリックの私物。コートは軍医のユニーフォームで、前後ろ反対に着ています。ボトムは、なんとパトリックが韓国で買ったお坊さんのズボンだそうです。シャツは、古着屋さん「TORO」のアメリカン・ヴィンテージです。
左・すべてパトリックの私物。トップスは、衿に「'44」と年号がスタンプされている、イギリスのアーミーもの。深みあるカーキで、衿だけベージュなのがおしゃれ。ボトムは、同じくUKアーミーのスパッツ。70'Sヴィンテージのシャネルのベルトをしています。
●「TORO」東京都渋谷区神宮前6-19-17 石田ビル4F
 tel.03-3486-8673……

スタイリスト、デザイナーなどファッション関係者から高い評価を受けている古着屋さん「TORO」。13年前にオープンして以来、一貫してアメリカン・ヴィンテージを扱っています。「TORO」の特徴を一言でいうと、アイテムの幅が広く、その全てがハイ・ファッションであること。70SのミュージャンTから1800年代のエドワ?ディアン調のブラウスまで、「これを選ぶのはさすが」というようなセレクトがほとんど。それらは、店長である山口さんご夫妻の目利きによるもの。「生地のおもしろさ、デザインなど、古着に今の時点でのおもしろさをみつけ、『新しい』ものとしてお店に置いている」と言うだけあり、「TORO」の古着はいつでもファッションを感じる気持ちを刺激してくれます。


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右・シャツをワンピースのように着ていますが、これはもともと白のタキシードシャツを黒に染めたものだそうで、パトリックが東京の古着屋でみつけて買ったものだそう。衿を立たせて着るシャツだから、こんなふうに着てもおしゃれです。靴は「TORO」のもので、メンズのエナメル製のドレスシューズです。
左・色とディテールをお見せできなくて残念! コート代わりに着ているのは、アメリカの軍もののドレッシング・ガウン。焦げ茶のコーデュロイで、ボタンはスモーキーなブルー。本当にかわいいです。ボトムにはいているトランクスはスタイリスト渡辺薫さんの私物。そして『アンティパスト』のソックスを2枚重ねではいています。靴はメンズの白いローファーで「TORO」のものです。
●『アンティパスト』
easy6号特集『快適』で、大きく紹介したブランド『アンティパスト』。デザイナーのカトウキョウコさんとジヌシジュンコさんは、工場に入って糸の掛け代えができるデザイナーで、これは世界的に見てもワンアンドオンリー。『アンティパスト』のソックスが類を見ない細かく繊細な柄でできているのは、そのおふたりの技術力によるもの。また『アンティパスト』の服のほとんどは、筒で編まれるソックスをカットして広げた状態で作るという、これまたオンリーワンなものです。


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羽織っているのは、青山の和とアジアの布の高級ヴィンテージのお店でパトリックが買ったもの。着物を上着に仕立てたような形で、とても変わったものですが、素性はよくわかりません。チューブトップは、YAB-YUMがサンプルとして作ったもの。ニットの上に布をたたいているので、微妙な縮みが出ています。パンツはスイス軍のもので、このきれいなライトブルーのデニム地が珍しく形もかわいい。アクセサリーはすべて「ジェリクール」のヴィンテージものです。
●ジェリクール 東京都新宿区神楽坂6-36-1 03-3260-0524
ベネチアンビーズ、スワロフスキー、チェコビースのヴィンテージアクセサリーの専門店。良心的な値段で買える上に、非常に素晴らしいものが多く、お店に行くとうっとりします。今回使ったものは、ベネチアンビーズと、アメリカンヴィンテージのコスチュームジュエリー。アメリカンヴィンテージは40'S頃から活発な産業になったとのことで、大振りで派手で、しかもフルセットで作られることが多かったそうです。今回使ったアメリカン・ヴィンテージのブランドを説明すると、まず『ミリアム・ハスケル』は、ハリウッド女優をテーマにアクセサリーを作っていた有名メーカーで、資料・文献もたくさん残っている上、コレクターも多いそう。『ロバーツ』はミリアム・ハスケルの友人であるデザイナーで、比較的甘めでロマンチックなデザインが特徴。『ヴァンドーム』はスワロフスキー、クリスタルガラスを使用し、色・デザインともに華があります。


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レーヨンの短冊開きのメンズシャツは古着で、シャーベットトーンの非常にきれいな色。2枚重ねてはいたアンダースカートは、ピンクがストライプ状に入った花柄のレース使いのものが特にロマンチックでかわいい。すべてパトリックの私物。パトリックは「古着屋さんに行って、アンダースカートが並んでラックにかかっているのを見ると、あまりにもかわいいので、つい買ってしまう」とのことで、本当にアンティークのアンダースカートをたくさん持っています。タイツは『アンティパスト』、靴は、『TO & CO.』のもの。


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右左共に、パトリックの私物。古着のワンピースは、くったりした素材感でカーテンみたいな花柄がださかわいい。下にYAB-YUMのコレクションで使ったチュールのアンダースカートをはいてボリュームを出しています。左は、シャツ以外の服とバッグ代わりに抱えた枕カバー(!)はすべて古着。半袖ジャケットはボードリアングレーズの刺繍のジャケットで、形もきれい。スカートは、おそらくヨーロッパのテーブルクロスをスカートに仕立て直したもの。タイツは『アンティパスト』、靴は、『TO & CO.』です。タイツはP34、P35共に「いつ・どこで買ったのか思い出せない」とパトリック。残念!
●『TO & CO.』
クリエーターとして有名な濱田比止志さんと、イギリスで本格的なシューズデザインを学んだ若林正裕さんが、イタリア人スタッフとの仕事によって生み出した靴のブランドです。3ラインありますが、全体的にヨーロッパ・アンティークのテイストをモダンに表現したもの。今回紹介したライン『COUCTEAU』は、今季スタートしたもので、トゥの丸みがエレガントで、しかも素材感などに遊びも入ったドレスライン。イメージとなっているのが学生の入学・卒業式なので、ドレスラインといってもカジュアルな華やかさで、コーディネートしやすいのが特徴。


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パトリックの私物のセーターは、パトリックが10年前にパリに行った時買った『シャネル』。メンズだけれどもともと小さなデザイン。サングラスは「コンティニュエ」のもので、『イストール・ドゥ・ボワール』というショーのサングラスを作っている眼鏡メーカーと『カール・ラガーフェルド』のコラボです。ネクタイもパトリックの私物。イギリス・ウエールズのもので、羊を飼っている人が手紡ぎ・手織りで作ったものだそうです。シャツは「SHIPS」。


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YAB-YUMが1stコレクションで作った、とても小さなテーラードジャケットに、パトリック私物の『アルマーニ』のタキシードシャツとタイを合わせています。重ね着したシャツは、パトリックが以前「TORO」で買ったもの。アメリカものであることから考えると、「おそらくヒスパニック系の人が祭事などで着るとップでは」とパトリック。パンツは「SHIPS」、パトリック私物の『エルメス』のチェーンをつけています。
●「SHIPS」
だれもが知っているセレクトショップなので、今回は使用商品のブランド説明を。シャツはイタリアのブランド『GUY ROVER』です。素材へのこだわり、独自のデザインにおいて、シャツメーカーとして、イタリア及びヨーロッパでは高い評価があります。このシャツは、イタリアで1、2を争う老舗シャツ地メーカー『ALBINI』社の生地を使用したもの。『ALBINI』社の生地は、糸からこだわって生産されており、工場がある田舎のきれいな水が、この生地を生んでいるとも言われているそうです。パンツのブランド『INCOTEX』は、1951年設立。もともとはユニフォームの会社としてスタートし、90年代になってレディースラインを立ち上げました。生地を地の目に合わせて裁断することにより、脚・パンツのラインをすらりと見せることにこだわっており、これは『INCOTEX』のなかでもベストセラーモデル。ややブーツカットのセミフレアーです。


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大きくふくらんだ袖に刺繍がある、とてもかわいいシャツは、パトリックが古着で購入したもので、ヨーロッパの民族衣裳。それに、YAB-YUMのもうひとりのデザイナーである吉田真実さんが手編みしたニットとお揃いのストールをしています。パンツは「SHIPS」のもの。ソックスは『アンティパスト』。ブーツは、パトリックの友人の私物で『シャネル』のエナメル製です。


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中に着ているのは、パトリックがロンドンのポートベロー・マーケットで買ったナイトウェア。衿や袖口にひもが付いていてディテールがとてもいい。その上に着たのは、以前、YAB-YUMがスタートする前に、吉田真実さんが、ケルトをイメージして作品として作ったもの。
●「SHIPS」
P38ではいたハーフ丈のクロップトは、『ディル*シップス』のもの。ブーツにも合わせやすく、1年中はける重宝なアイテムです。


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革のコートは03年秋冬のYAB-YUM。パンツはパトリックの私物で、去年のYAB-YUMメンズ。ニットは吉田真実さんが手編みしたYAB-YUMの1stコレクション。ブーツは前ページでも登場した『シャネル』です。


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ジャケットは吉田真実さんが作品として作ったもの。羊毛を手で撚って作った毛束をつなげて衿にしています。見頃は、ラメなど色んな素材の糸をパターンの形に編んで生地にし、縫い合わせたもの。中に、シャツ代わりに着たのは、パトリックがインドへ旅行した時に買った、子ども用ワンピース。腰につけたちいさなバッグは、スタイリストの人の中国土産だそうです。